近年になってハードウェアとソフトウェアの開発の両立がめざましいEventide。今回も両立を表すかのような展示内容でした。
まずはギターエフェクトであるH9。ギタリストのためのハーモナイザーで、本体にはフットスイッチが搭載。プリセットチェンジ、エフェクトのバイパス、タップテンポのコントロールが可能です。本体中心にあるノブで詳細設定ができるのですが、このハードの特徴はBlietoothを搭載していること。
iOSに対応したH9 Controlが無性で提供されており、ここで視覚的にコントロールが可能です。リハーサル中に音色をプリセット登録し、ライブパフォマンス中にフットスイッチで切り替える、というワークフローが成り立ちます。H9 ControlはiPhoneにも対応しているので、写真のようにiPadでわかりやすくするもよし、iPhone SEで持ち運びやすくするもよし、自由に展開できますね。
また、プラグインTverbの展示もありました。
プロデューサーでありエンジニアでありミュージシャンでもあるOtny Viscontiが、David BowieのHerosに収録されているボーカルトラックから解析作業を行い、ルームに対して3つのマイクをそれぞれ調節するようにプログラムされたリバーブです。これらは残響はもちろん反射などの音声を別となバランスになるように調整されたそうです。
ハードウェアとソフトウェアの開発の両立は、古きを知り新しきを得る。Eventideも、David Bowieの79年の音源から新しいプラグインを作り出すなど、まさに温故知新を大事にしていると思います。今後も温故知新な製品の登場が期待できます。
Writer. Akao
EVENTIDE
http://www.eventide.com
記事内に掲載されている価格は 2016年10月3日 時点での価格となります。
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