Tiptop による Buchla 200 シリーズ復刻に、新たなモジュール266tが登場!
そして嬉しいことに、既存の Buchla 200 シリーズが最大13%の値下げとなりました。
カートリッジベースのサウンドプロセッサー/ジェネレーターのプラットフォーム「Z-DSP NS」にはブラックモデルが追加。精悍なブラックパネルの発売に合わせて、4枚セットの大変お得なカード・バンドルや、白色のスタックケーブルも新登場!
Buchla 266t Source of Uncertainty
Buchla Model 266t Source of Uncertaintyは、”制御可能なランダム性”というコンセプトを持った、とてもユニークなランダム電圧生成モジュールです。6つの異なるツールがクラシックなインターフェイスのままに1つのモジュールの中に収められています。2種類のプロセッサと4種類のジェネレータを搭載します。
Noise Source(ノイズ・ソース)
3種類のアナログ・ノイズ・ジェネレータです。
・ピンク・ノイズ (-3db/oct – 低周波数帯側が強調)
・ホワイト・ノイズ (フラット- 全ての周波数帯にて一定)
・ブルー・ノイズ (+3db/oct – 高周波数帯側が強調)
Fluctuating Random Voltages(フラクチュエイティング・ランダム・ボルテージ)
ゆらぎや震えのような、なめらかかつランダムに変動するCVジェネレータです。
変動速度は0.05Hz(20秒)~50Hzの範囲で設定可能です。
それぞれに揺らぎの速度を操作するノブとCV入力を備えています。
Quantized Random Voltage(クオンタイズド・ランダム・ボルテージ)
ノブとCVで設定可能な”n” という値をもとに、2つの決められた方程式に基づいてランダム電圧を生成します。
Pulse Inputsに入力したゲート(パルス)信号によって出力するランダム電圧が更新されます。
“n”の値は1~6の範囲にて設定可能です。
右側のn+1出力は0~約9Vの範囲にて、n+1の値で分割した範囲のランダムCVを出力します。
左側の2^n出力は0~10Vの範囲内にて、2^nの値で均等に分割したうちからランダム電圧を出力します。
動作の例:
2^nの出力を使用し、n=6の値にノブを設定したとします。
2の6乗の結果は64なので、0~10Vの範囲を均等に分割した、64種類の電圧がランダムに生成され出力されます。
n+1の出力を使用し、n=3の値にノブを設定したとします。
3+1の結果は4なので、0~約9Vの範囲を均等に分割した4種類の電圧(0V、3V、6V、9V)がランダムに生成されます。
Stored Random Voltage(ストアード・ランダム・ボルテージ)
0~10Vの範囲で均等分布したランダム電圧出力と、電圧範囲がベル型に分布する出力の、2つの段階的な電圧出力を生成します。
右側の出力は分布の中心をノブもしくはCVで設定可能です。ノブを右側に回すと高い電圧の分布が増え、左側に回すと低い電圧の分布が増えます。
Pulse Inputsに入力したゲート(パルス)信号によって出力するランダム電圧が更新されます。
Sample and Hold(サンプル・アンド・ホールド)
Pulse入力にしたパルス、もしくはゲートの立ち上がりと同時に、CV入力へ入力しているCVの値をホールドします。
次のパルスの立ち上がりが来るまでCV出力はその値を維持し続けます。
CV出力とPluse出力にはそれぞれAlt(オルタネイト)出力があります。
CVのAlt出力はサンプル・アンド・ホールドした信号をそれぞれ交互に出力します。これはピンポン効果を作るなどに役立ちます。
Pluse出力は入力したパルスを交互に出力します。フリップ・フロップもしくは1/2のディバイダの機能のように役立ちます。
Integrator(インテグレータ)
入力CVの変化をなだらかにします。ノブとCVで遷移時間をコントロール可能です。
スルーリミッタ、ポルタメント、グライドのような使い方に役立ちます。
Buchla Model 266t Source of Uncertaintyは、このように多くの機能を備えます。
そのためその他様々なモジュールへのモジュレーションソースとして、また266t内でのセルフパッチすることもできる汎用性を備えています。
Buchla & Tiptop Audio「Eurorack 200 シリーズ」について
アメリカ西海岸の伝説的シンセサイザー・メーカー「Buchla(ブックラ)」と Tiptop Audio のコラボレーションにより生まれた「Eurorack 200」シリーズ。およそ半世紀前に開発され、とても希少なモジュラー・シンセサイザーである「200 シリーズ」をユーロラック・フォーマットで再生産しました。西海岸スタイルのシンセシスの真髄である Buchla モジュールを、現代の多くのモジュラー・プレイヤーへ。Eurorack 200 シリーズはあなたのモジュラー・システムに西海岸の風を吹かせます。
Buchla 200シリーズ既存モデルについての記事はこちら
Z-DSP NS(Black Panel) VC – Digital Signal Processor
Z-DSPはユーロラック・モジュラーシンセサイザーのためのデジタル・サウンド処理およびエフェクト生成が可能な、カートリッジベースのオープンソース・プラットフォームです。 豊富なオーディオ処理、深いステレオ・サウンド、ユニークなデジタル・シンセシスが Z-DSP で実現できます。
特徴
Z-DSPは24ビットサンプリング、15kHzの帯域幅、ステレオ・フィードバックのCVコントロール・パラメーター、プログラム・スイッチング、DSP パラメータ、ドライ/ウェット・ミキシング、シーケンシャル・プログラム・コントロール・スイッチングなどのステレオ・デジタル・サウンドプロセッサーが搭載され、 パラメーターは視認性の高いディスプレイに表示します。このすべてが1台のユーロラック・モジュールに収まっています。 クロック入力はテンポ同期用の入力ではなく、DSPチップ専用のクロッキング入力で、入力した信号によりアルゴリズムをベンディングし、サウンドに不思議な効果をもたらします。このハードウェア・テクニックはコンピューター用プラグインでは不可能な Z-DSP ならではの機能です。
白いパネルにアップデートされた Z-DSP NS はアナログ回路の全てを一新し、ローノイズのシグナル・パス、全周波数帯域でのより鮮明なサウンド、低く抑えられた歪み、他のモジュールと電源を共有する際に発生するノイズへの耐性など多くの部分が向上しました。 ミックス・ノブがダイヤルの中央を通過する際に発生する 3db のゲイン・ドロップを除去するために、新しいアナログ・ドライ/ウェット回路が実装されており、ライブで使用する際にこの機能をより実用的に使用できます。逆極性保護回路も追加されています。 新しいフロント・パネルは Tiptop のカラフルなデザインにマッチし、1枚のプリント回路基板と表面実装技術により、生産と使用中の信頼性が向上しました。 強力な Z-DSP エンジンはオリジナルの Z-DSP モジュール同じで、全ての Z-DSP 専用カードは両方のバージョンで互換性があります。
FSUモジュールを再現する Distort, Glitch, SOS, Error Code の4枚セット
人気のスタックケーブルに白色が新登場!
20cm x 5 本セット から90cm x 5 本セットまで、5種類の長さをラインナップ!
記事内に掲載されている価格は 2023年4月7日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ