• 2011.01.14

Rock’in MAILMANコラム〜芦沢英志 OTAKU ZANMAI〜【No.02】KickとSub bass


毎日、寒さMAXな日々が続いて全く外出しないよ(涙)。機材大好きっ子なボクは、外に出なくても全然平気なんだけどね~。って事は、季節関係ないね(あはっ)。

今回は、ドラムのキック音とサブベースの関係について話そうかな。個人的に、お仕事でHouseやTechnoの楽曲を作曲する機会が多いんだ。この手のジャンルを作り始めた時って、音の太さに興味を持つと思う。

で、特にキック!クラブで鳴らした時に「どおーん!」って鳴らしたいよね(笑)。超低域を削ったトラックなんかを鳴らした日には、とっても恥ずかしい思いをした事があった・・。そういう時に、キック音とサブベースを混ぜると太さを追求できるんだ。超低域を含まないキック音に、意図的に超低域を混ぜる企画!

まず、Battery3にキック/スネア/ハットのサンプルを読み込む。キックのサンプルは、アタック感が強いものをピックアップした。コツとして、超低域(30Hz以下)を含まないキックを選ぶのがイイよ。含んでいたらハイパスで30Hz付近からカット。Battery3に読み込んだキックはアタック感を出す役割にして、サブベースを「どゅーん!」って超低域の部分を表現するんだ。

サブベースはOmnisphereのサイン波を使用。サイン波は音程があるので、楽曲のキーに合わせてね。今回のサンプルは、Emなのでサブベースを「E0」で鳴らしてる。デュレーションは、8音符より少し短い「210」に設定。

後は、アタック部分のキック音とサブベースのバランスを上手くとる。ココが、結構難しいかもしれない。7(キック):3(サブベース)ぐらいのバランスから始めるとイイかも。コツとして、サブベースをあまり前に持ってこない。やりはじめの頃は、前に持ってきてしまうから気をつけてね♪

ちなみに、サブベースの帯域は超低域すぎるので、PCのスピーカーや低域を再生できないスピーカーでは確認できません。ヘッドフォンだと超低域まで再生するものがあるので、もしスピーカーの再生能力がなければヘッドフォンで確認すると違いが分かるよ。後は、スペクトラムアナライザーを使って、視覚的に確認するのも重要。

あ!この時点で、「え・・どうやって混ぜるの?」って思っている人がいるかな?キックと同時に、サブベースを鳴らすんだよ。Houseなどの4つ打だと「ドン/ドン/ドン/ドン」って、一小節内に4個のキック音を鳴らしているはず。「ドン/ドン/ドン/ドン」に合わして、サブベースを「どゅん!どゅん!どゅん!どゅん!」って鳴らすのだ。

最終的にできたトラックがコレ。

現在、優れたサンプル素材が色々なメーカーから販売されているので、それらを使えば超低域も含んだキック音があるんだけど。このアタック感だけ欲しいのにな~。って思う事が多々あるのだ(笑)。そういう時に、サブベースを上手く活用すると音作りに幅ができるはず!

では~。またね~。

【No.03】ループとワンショット


芦沢 英志 プロフィール

株式会社リズメディアと専属作家契約を交わし、3年間在籍。歌曲制作、リミックスなどを多数手掛ける。

株式会社SNKに2年間在籍。ゲームソフトのサウンド開発(作曲及び効果音制作)に携わる。その他、6社のゲーム会社に在籍してサウンド開発に携わる。

現在まで、J-POP・CM・ゲームソフトなどの作曲 / 編曲 / リミックス及び効果音制作を行う。ゲーム関連は、iPhone/iPod touch / iPod / Play Station 2 / ニンテンドーDS / WIN など約60本程のサウンド制作に携わる。 楽曲制作に関しては国内だけでなく、海外レーベルや海外企業からオファーを受け、楽曲を提供しています。近年は、制作のみならずミックスダウンとマスタリングを自身で行い始める。def_house studioを運営中。

def_house studioサイト

http://www.defhousestudio.com/

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