Rock’in MAILMANコラム〜芦沢英志 OTAKU ZANMAI〜【No.08】グルーブ

今、このコラムを書いてるタイミングで、Omnisphere V1.5の発表を知ったよ！大興奮（ふんっふんっ）。新機能追加で、新パッチ追加。スゴイなー。ユーザーは、無償アップデートなんだよね。Spectrasonicsは、素晴らしいメーカーだと本気で思う。

これを機に、3兄弟をゲットだぜ！Spectrasonicsフリークの間では、Trilian & Omnisphere & Stylus RMXの事を3兄弟と呼ぶんだ（笑）。

さてと、今回はグルーブについて書こうかな～。作曲編曲をしていくと、グルーヴの出し方が気になってくるはず。実際にギターなどを演奏をすれば、プレイヤーの感覚でグルーブ感がでるけど、打ち込みサウンドでグルーブ感を出すのって難しいんだよね。

サンプルを用意したので聴いてね。まずは、ドラム。

キック＆クラップ＆オープンハイハットのサンプルを、Battery3に読み込んで打ち込んだ。パーカッションは、サンプルループ。このサンプルループは、REXファイルにしてDigital Performer上で、グルーブ感を出しているんだ。

リズムのグルーヴ感に、その他のパートを合わしていくね。続いて、コレを聴いてね。

Trilianのシンセベースを足してみた。おー！ノリが出てないかな？！先に書いた、Digital Performer上でグルーブ感を出してみた。

実はね、グルーブクオンタイズをかけてるだけ（汗）。これだけで、なぜ？グルーブ感が出るかと言うと、サンプルループのカッコイイ裏拍のリズムに合わせて、シンセベースを弾いているからなんだ。

そう！やっぱり人が弾いたフレーズの方がグルーブ感がでるんだよね。もちろん打ち込みで出来るんだけど、手癖って重要かなと感じる。手癖すぎると、今度はマンネリ化してダメなんだけど・・。打ち込み癖もあるかもね。うん、きっとある。

最後に、Omnisphereのシンセ音を足してみた。

5音色を使っていて、パズルのようにフレーズを組み合わせている。この辺りは感覚でやってしまっているので、人によって違うかもしれないね。ボクの場合、とにかく裏拍でフレーズを作ってる。

で、7度の入れ方によってもグルーブ感が変わるだよ。今回のサンプルは、CmなのでBbの音。この7度の使い方は、とってもセンスが必要だなーと最近感じる。

こんな感じで出来上がったサンプル曲は、またしてもSpectrasonicsサウンドになったね！あっ！違うや！8小節目に出てくるフィル的なシンセ音だけAlbino3だ（笑）。

いや・・ネタをばらすと・・Omnisphereの音色をメモリーに読み込めなくなったので、ものすごく軽いAlbino3を使ってん。ボクは、まだ32bit環境なんだー。早く64bit環境にしたい！！

では～。またね～。

【No.09】ロゴアニメーション

芦沢 英志 プロフィール

株式会社リズメディアと専属作家契約を交わし、3年間在籍。歌曲制作、リミックスなどを多数手掛ける。

株式会社SNKに2年間在籍。ゲームソフトのサウンド開発（作曲及び効果音制作）に携わる。その他、6社のゲーム会社に在籍してサウンド開発に携わる。

現在まで、J-POP・CM・ゲームソフトなどの作曲 / 編曲 / リミックス及び効果音制作を行う。ゲーム関連は、iPhone/iPod touch / iPod / Play Station 2 / ニンテンドーDS / WIN など約60本程のサウンド制作に携わる。 楽曲制作に関しては国内だけでなく、海外レーベルや海外企業からオファーを受け、楽曲を提供しています。近年は、制作のみならずミックスダウンとマスタリングを自身で行い始める。def_house studioを運営中。