Rock’in MAILMANコラム〜芦沢英志 OTAKU ZANMAI〜【No.21】Spectrasonics講座～その２

先日、Twitterで知り合った人達ともんじゃ焼きを食べにいってきた。同世代の同業者と会う機会が皆無なので楽しかった！関西人だけど、もんじゃ焼きは大好きなんだ（笑 梅酒も美味しかった～。ボクは、無類の梅酒好きなんだ。この連載コラム、とってもマニアックな情報をお届け中なう。

今回も、Spectrasonics講座をします！本当に素晴らしいソフトで音も最高なので、みんなに使ってほしいなーって想いがあるから♪デモ曲を用意したので、順に説明していくね。まずは、メインフレーズを作ってみた。

ギター音色を2個レイヤーして、ピアノ音も2個レイヤーしている。サンプルの中にノイズが入っていて、コレが心地いい！

コレを基本に、色んな音を重ねてみた。

コーラス音、FX音を2個、シンセ音を2個重ねて見た。結構、豪華になってきたね～！イイ感じだ。4小節ごとに入っているシンセ音は、フィル的な意味で入れているんだ。ドラムのフィルのような感じで入れると、エリックさんみたいなサウンドなるのだ（笑

最後に、リズムを入れてみた。今回、ベースは入れてなくて先の楽曲サンプル1で鳴っているピアノ音が、ベースの役割をしているんだ。

こんな感じになったけど、どうかな？？Spectrasonicsワールド満載なデモ曲だね～。こういうの、本当に好き！うっすら鳴っているパーカッションはループ素材。キック/スネア/シェイカーは、ワンショットサンプルのを使って打ち込んでるよ。

スネアの素材が、リリース長めだったのでエンベロープで余韻部分をスパっと切ってる。音的には、カっ！な感じ（笑

Stylus RMXとOmnisphereで制作したデモ曲なんだけど、プリセット音をそのまま使ってる。（スネアだけリリースを加工）Spectrasonicsの音色の持っているパワーって、スゴイ。それだけで世界観が作れてしまうからね。

Spectrasonics色が強すぎて、逆に使いにくいという声を聞くんだ。同じように聴こえるとかね。自分の感覚では、そういうのが全くないので（汗・・。楽器として使っていて、自分の奏法（表現方法？）を見つけ出したら、ものすごいハマると思う。

なんとなくプリセット音を選んで構築していくと、コントロールするのが難しく感じるのかもしれない。しっかりと楽曲のイメージを持って、具体化していく感覚を養っていくと、Spectrasonics製品に限らず良い音で鳴らせるかなと思う♪

では～。またね～。

【No.22】ミックス編

芦沢 英志 プロフィール

株式会社リズメディアと専属作家契約を交わし、3年間在籍。歌曲制作、リミックスなどを多数手掛ける。

株式会社SNKに2年間在籍。ゲームソフトのサウンド開発（作曲及び効果音制作）に携わる。その他、6社のゲーム会社に在籍してサウンド開発に携わる。

現在まで、J-POP・CM・ゲームソフトなどの作曲 / 編曲 / リミックス及び効果音制作を行う。ゲーム関連は、iPhone/iPod touch / iPod / Play Station 2 / ニンテンドーDS / WIN など約60本程のサウンド制作に携わる。 楽曲制作に関しては国内だけでなく、海外レーベルや海外企業からオファーを受け、楽曲を提供しています。近年は、制作のみならずミックスダウンとマスタリングを自身で行い始める。def_house studioを運営中。