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21
Oct.2015
HOW TO

CREATOR × PRODUCT – ファンキー松本 PRODUCT REVIEW – Novation Circuit

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Novationは今こそ各種DAWのコントローラーをリースしている会社の印象が強いように思えますが、時代を彩ってきた名機を多数輩出したシンセメーカー!TB-303やTR-808/909をシミュエートしたBass StationやDrum Station、90年代のダンスミュージックに多く使われたSuper Novaなど、数多くのシンセサイザーをリリースしてきました。

そんなNovationがこの度発表した新製品の「Circuit」は一体どんな製品なのでしょうか。世界的にも発売前ですが私ファンキー松本が、Novationの国内正規代理店であるハイリゾリューションの主催イベント「LAUNCH PARTY@LOUNGE NEO」にて現物を見てきたので、そこからレビューを書いていこうと思います!

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アーティストの意見から作られた、完全スタンドアローン・プロダクト!

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「Circuit」はシーケンサーとドラム・シンセ音源を搭載したハードウェア機器。ボディを見てみると、Launchpadよりも小さめのパッドが64個、エフェクトを操作するためのマクロコントロールツマミが8個、フィルターを操作するための大きなノブが1個付いており、これだけだとまるでAbleton専用のコントローラーのようですよね。

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ちなみに、ボディの裏面にはスピーカーを搭載しており電池駆動も可能なので持ち運びもできます!なぜ本体にスピーカーを搭載したのかNovation アジア地区セールスマネージャーのRob Ascough氏に確認したところ、EDMなどを製作するアーティストから「コンピューターがなくても音楽制作できたらいいのに…」という意見がNovationにあったようで、それを踏まえどこでもトラック制作ができるように作り出したらしいです。最近の傾向だとこういった意見はiOS周辺のアプリやアクセサリーで解決するのが自然だと思いますが、ハードで、また多くのアーティストが使い慣れたLiveとLaunchpadの組み合わせを意識したプロダクトでリリースするあたり、さすがNovationです!

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気になる音色ですが、現在のテクノに近いアナログサウンドからFM系のデジタルサウンドまで、即戦力のあるシンセサウンドが64音色プリセットされています。これらのサウンドはNovationのSuper Novaに搭載されてたNOVAエンジンにより作られており、サウンドの系統にトランスっぽさが見え隠れしているところを見ると、なんとも納得してしまいますね。

ドラムについても、各パーツ共に存在感があります。当日はイベント会場の大型スピーカーでサウンドをチェックしたのですが、TR-808系の下半身にグッとくる低音から、Linn Drumや707のような生ドラムを真似たサウンドまで、非常に存在感のあるサウンドが64音色内蔵。この辺りは欧州のLoop Masterが出していそうな、非常に使えるサウンドがプリセットされているように感じましたね。

ステップシーケンサーのMIDI情報をDAWやハードシンセに!

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「Circuit」に内蔵されたサウンドは本体に搭載されているステップシーケンサーにて、それぞれ細かく打ち込むことが可能です。これらのシーケンス情報はMIDIケーブルにより接続することでハードシンセに送ることができ、外部機器を制御することも出来るのでシーケンサーや鍵盤のついていない外部機器を操作することも可能です!

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もちろんPC内のDAWやソフトシンセに対してもシーケンス情報を送り、打ち込むこともできます!ちなみに、今後のファームウェア・アップデートによりUSB経由でサウンドをDAWに直接届けることが出来るようになるようです!最近だとElektronがOverbridgeを発表し、USB経由でMIDIデータやサウンドをDAWに持っていけるようになりましたが、それに近い事をCircuitは実現してくれまいた。さすが、目の付け所がニクい!

ではここで本邦初公開されたCircuitの実働ムービーをご覧いただきましょう!

サンプルを読み込めるのであれば完璧だったかも…

Circuitにはドラム・シンセそれぞれ64音色内蔵されていますが、このサイズでサンプルのインポートができれば完璧だったように思います。Ableton Liveはサンプラーとしての機能が他のDAWに比べ優秀で、サンプリングからサンプルのエディット、打ち込みまで、無駄な操作をすることなくトラックを作ることが可能です。

Circuitの音色でバックトラックを作り、 ボーカルやスクラッチなどFX系のサンプルを被せられたらCircuitでの可能性も飛躍したかもしれません。今後のファームウェア・アップデートに是非期待したいところですね。

とりあえずハードウェアは持っておきたい…そんな方にはCircuit!

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さて、簡単ではありますがNovation Circuitをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?即戦力のある現代的なドラム・シンセサウンドを内蔵し、ステップシーケンサーでの打ち込みやエフェクトの操作などマニュアルがなくても使える親切設計。

なおかつ、スタンドアローンにこだわりながらもDAWにもサウンドを持っていける万能ハードウェア…!いい加減マウスでビートを作ることに対してマンネリしてしまっている方や、とりあえずハードウェア音源が欲しいなぁ…という方に、Circuitをオススメいたします!!




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    記事内に掲載されている価格は 2015年10月21日 時点での価格となります。

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