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桜の開花前線と共にRock oN Umedaに憧れの定番ブランド「TUBE-TECH」が上陸!
スタジオ機材の中でも一際異彩を放つブルーパネルが特徴のハンドメイドアウトボード!歴史は1985年まで遡り、一般的な真空管へのイメージ「ファットな歪み」ではなく、真空管が本来持つ「クリーンでスムースなサウンド」を引き出すことに拘り続けるデンマークブランド。関西では滅多にないチャンスです!Rock oN Umedaで是非お試しを!
TUBE-TECH のこだわり
真空管はトランジスタと比べて特性や設計的に不利な点が多く、その利点を最大限に引き出すためには非常に高度な技術を要します。「TUBE-TECH」は回路設計(とりわけ歪みやS/Nといった特性)に徹底したこだわりを持ち、一般的に真空管らしいとされている歪などを極力排除しています。彼らが求める理想的なサウンドは、真空管が本来持っていた「温かみとスムースな特性」。カスタムで作られたトランスはキャラクターの付与を最低限に抑え、基板のレイアウト、ハンダなどにも強いこだわりが有ります。そのこだわりは、こちらのビデオを見れば随所から感じられるもの。デンマーク・コペンハーゲン郊外にある整理整頓された工場の様子は、TUBE-TECHが持つ洗練されたサウンドと同じ空気感を感じます。
オプティカルコンプレッサー「CL1B」が持つポテンシャル
梅田店では、TUBE-TECHの代表的なプロダクトであるCL1Bを展示しています。このコンプは伝説的な銘機であるteletronix LA-2Aを参考としたオプティカルコンプ。LA-2Aのような厚みを感じるサウンドキャラクターの付加はTUBE-TECH CL1Bにはありません。それはメーカーのポリシーとして、特性の向上とTUBE-TECHの考えるサウンドクオリティーがそこにはあるからです。もちろん、使い勝手に関しては大いにブラッシュアップされ、可変のAttack/Releaseはオプティカルとは思えないほどにシャープな掛かりを提供します。その上でオプティカル素子の持つ人間的な感覚を併せた独特の世界が広がります。
オリジナルのニュアンスが必要ならば、FixモードがありLA-2Aのニュアンスを得ることも可能。幅広いコンプレッションを得ることが可能な懐の広さ、そして深く掛けても破綻をしないその素性の良さがこのCL1Bの魅力。真空管プロダクトでよく言われるウォーム、歪といったエッセンスからは一番対極にあるTUBE-TECH。その良さは、玄人好みのまさにアウトボードならではのもの。わかりやすい変化を求めるのであれば、他のプロダクトをおすすめしますが、普遍的に長く飽きずに使える一台を求めるのであれば、TUBE-TECHの製品は心からオススメ出来るプロダクトです。
触ってみると分かるのですが、ノブは非常に大きく軽い仕様になっています。微妙なコンプレッサー具合を計るにはこの軽くて大きなノブが重宝します。しかし、僅かな力でパラメーターが変化してしまうため、ちょっとした拍子でノブが動いてしまいます。パラメーターを決めた際には、極力ノブに触れないよう注意が必要です。
TUBE-TECHの代表格「CL1B」サウンドを体感
店内のProTools 12 HDXシステムを使用してドラム音源「BFD 3」にハードウェアインサートしてみました。
・使用DAW:ProTools 12 HDX
・サンプルレート:96kHz/24bit
・使用音源:BFD3
・ハードウェア:TUBE-TECH CL1B
コンプレッション具合はアタックを遅く、リリースを早めに設定し、キックのアタック感を強調させるパラメーターにしました。レシオも2:1辺りにし、スレッショルドも浅く設定。リダクション値は2db前後ということで非常にうっすらと掛けています。真空管らしい素早いアタック感を感じることができます。のっぺりとしたサウンドに抑揚が付き、ダイナミクスが活き活きとしています。特にスネアへの掛かり方が素晴らしく、一段と抜けが良くなり前に出てきます。前半でもご説明した通り、一般的なイメージの真空管サウンドではなく、TUBE-TECHは非常にクリアでパンチのあるサウンドです。また、真空管の倍音により、キックのファット感が嫌味な感じもなく増しています。スタッフ個人的な印象としては、金物系にインサートし、ギラツキを抑えならがもその他トラックに埋もれないガッツを出したい時に使ってみたいです。
Rock oN Umeda 06-6131-3077
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記事内に掲載されている価格は 2016年3月31日 時点での価格となります。
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