7/23(土) 終了『Ableton Live 10 miniutesトラックメイキング！』ショートレポート！

先週土曜日に店頭無料セミナーとして開催された『10 miniutes トラックメイキング！』。セミナーでは、世界中のトラックメーカー御用達DAW『Ableton Live』最新9.5と専用ハードウェアーコントローラー『PUSH 2』を併用したワークフローのご紹介を行いました！その内容をスミス松山が簡単にレポートします！残念ながらお時間が合わなかった方は是非、次回の店頭セミナーもチェックしてみてくださいね！

1・2時限目〜まずはAbleton Live の歴史と基本ワークフローをご紹介！〜

今から約15年前の2001年に産声を上げた『Ableton Live』は、オーディオデータの柔軟なタイムストレッチ機能を目玉としたDAWで、DJやトラックメーカーなどサンプリングを主軸とした音楽ジャンルで非常に高い評価を得ました。その後、MIDI機能やシーケンス機能が追加され、作曲DAWとして成長した最新版『Live 9.5』では、Ableton初のハードウェア『PUSH 2』と完璧なインテグレーションが施され、まるで楽器を触っているかのような直感的DAWへと進化しました！他社製DAWと違ってプルダウンメニューを極力排除した『Ableton Live』は、ほとんどの操作をドラッグ&ドロップによってプレイ可能。オーディオ素材は『ワープ』機能を使って柔軟にタイムストレッチが可能で、始点と終点を決めれば、あとはぐい〜っとドラッグで引っ張ったり、縮ませたりと意のまま。素材の切り貼りもオプションメニューを呼び出すこと無く、マウスだけで完了する簡易さ。DAWって難しいんでしょ？と思ってる方には『Ableton Live』をまずはお試しあれ！これをこうしたいああしたいなどあなたの考えをマウス操作だけで直感的に出来ちゃいます。

また、『Ableton Live』には従来の横軸タイムラインの編集画面『アレンジメントビュー』に加えて、時間軸を意識しない編集画面『セッションビュー』が存在します。この画面が『Ableton Live』の肝であり、即興的に作成したビートパターン/シンセフレーズなどをループ素材として扱い、次々と出てくるアーティストのアイデアを書き溜める大きなキャンパスのような存在！言葉だけではイメージしづらいため、セミナーでの実践を交えた説明を是非受けて欲しい。MPCを使ったことがある人なら、トラックのミュートオンオフみたいなイメージ。ここで作成したクリップをON/OFFすることで簡単な曲展開を作ることが出来る上、そのままアレンジメントビューに時間軸に沿って録音されます。もちろん、それ以上に細かい調整を行う場合は、従来のDAWと同様の使い勝手になりますが、オーディオ素材やMIDIパターンの切り貼りは範囲選択して右クリック削除もしくは『delete』キー1発でOK！グリッド中心の編集で非常に分かりやすい。タイムストレッチには6種類のアルゴリズムが使用可能で、再生スピードを変化させるオーソドックスな『RePitch』からドラム素材に最適な処理を施す『Beats』など素材の種類別に用意されています。個人的には、『Beats』処理に『Transpose』をぐっと上げてオーディオクリップに特有の歪みを加えたMadlibライクなサウンド加工がオススメ！
※店頭に来ていただければスタッフがお見せ致します！

3時限目〜専用ハード『PUSH2』と『DrumRack』『Simpler』機能でパターン作成！〜

Ableton社創設以来、初めてのハードウェア製品として発売されたのが『PUSH』。ドラムパッドを使ったパターン作成は『Native Instruments Maschine』を代表に各社リリースしていますが、『PUSH』の大きなポイントはDAWに直接データを書き込んでいく点。つまり、DAWの全ての機能が『PUSH』からアクセス可能で、64パッドと11個のエンコーダーノブを使ってパターン作成やエフェクト操作が可能。パソコンの画面を見ずにハードウェア主体でDAW作曲を出来るなんて夢にまで見た環境。サンプラー機能『DrumRack』とステップシーケンサーを使ってスピーディーにビートパターン作成、新機能『Simpler』ではサンプルをオートスライスし、『PUSH2』に搭載された64パッドに自動配置出来るため、サンプリング主体で行っている方には非常にヘルプフル！いいチョッピングネタが見つかれば、すぐにステップシーケンサーでパターンを打ち込もう！もちろん、先述の通り、全てDAWへの直書き込みのため、チョッピングしたサンプルデータや作成したパターンをDAWに再度流し込むなんて余分な手間はいりません。セミナーでは、その機能を使ってサンプル・データとソフトウェア音源を混ぜて即興でトラックメイキングを行いました。この感動的な操作感….是非実際にお試し頂きたい。