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US現地時間6月13日から17日まで開催されるAppleのWWDC(Worldwide Developer Conference)。13日サンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリウムで行われた基調公演では、新しいmacOSをはじめ、各Appple機器のソフトウェアの新OSやアップデートの発表がされました。
その中から、特に制作ユーザーに関係するものをピックアップしてみます。
MAC
Mac OS Xが「macOS」に改名。これで macOS,iOS,watchOS,tvOS と語呂が揃いました。最新のバージョン名は『Sierra』。語源のシエラ山脈は、カリフォルニア州東部を縦貫する650kmにもおよぶ山脈で、この中にはヨセミテ国立公園も含まれます。
Siriを搭載。そしてサードパーティへ公開。制作ソフトウェアにAIや音声インターフェースが組み込まれる可能性。将来的には夢のある話!
Universal Clipboard 搭載。iPhoneでコピーしたテキストや画像などをネットワーク的につながったMacに直接ペースト可能。業務中で発生したメモを素早くMacに移せます。Garage Bandのファイルもこれで簡単コピペできるようになってほしい!
Optimized Storage 搭載。Macのストレージが満タンに近づいてきたら、自動で古いファイルをiCloudに移動してくれます。さすがにサウンドライブラリを移動されては困りますが、ちょっとしたメモやメールや使われていないゴミファイルを片付けてくれるのはありがたいです。
パスワードいらずでロック解除。iPhoneかApple Watchを身につけていれば、Mac立ち上げ後にパスワード入力なしでアンロックが可能。
WebでApple Payが使用可能に。ソフトデベロッパーの決済方式もApple Payに対応する可能性が出てきますね。iPhoneの指紋認証やApple Watchを使った安全なWeb購入は歓迎します。
このように今回は新しいハードウェアも発表されず、WWDC基調公演は制作ユーザーにとっては物足りない内容だったのではないでしょうか。ただし上記した、Mac版Siriの存在は、制作シーンの将来的な変革に利用できそうな可能性を感じます。音声とAIによる「オペレーションアシスタント」や「感覚のみで話して曲作り」など、夢のある話だと思いませんか。
このほかのOSは、iOS10、watchOS3、新tvOSが発表されています。(盛り上がっているVR系の発表がなかったのは残念)
iPhoneで世界の情報環境を一変させたAppleは、それ以降コンシューマーに向けた製品戦略を展開中。制作者にとっては不安に思う一面もありますが、Macのスペックアップ以外に未来のクリエイター達を支える環境を私たちに用意してくれると信じています。
※WWDCの詳細は公式Webサイトで。
http://www.apple.com/apple-events/june-2016/
記事内に掲載されている価格は 2016年6月14日 時点での価格となります。
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