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インタビュー
18
Dec.2020
インタビュー

Rock oN BEHIND THE SOUND VOL.2:boys be kko

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Rock oN Presents BEHIND THE SOUND。都市を拠点にフリーフォームな活動を続けるトラックメイカーが紡ぐ、今の音。シグネチャーサウンドを持つ彼らのスタジオを取材し、日々のインスピレーションからサウンドの作り方、そして目指す境地までを綴るインタビュー特集。トラックメイカーが持つ豊富な文脈を丹念にチェイスし、今の音楽やシーンを形容することを目的としています。

第二回目はバレアリックな感覚と安定したボトムプロダクション、そしてパッション溢れるライブ・パフォーマンスでフロアをロックするboys be kkoを特集。(インタビューは2019年10月に行いました。)

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Rock oN:まずは音楽を作り始めたきっかけを教えてください。

高校でNine Inch Nailsのコピーバンドを始めたのがきっかけです。シンセとボーカルを担当してたんですが、バンドだけではどうやってもNine Inch Nailsを再現できないと気づき、その時に初めて打ち込みの存在を知りました。唯一電子楽器コーナーがあった静岡のすみやでKORG Electribe シリーズのER-1とEA-1を買って打ち込みを始めました。シーケンスをある程度組めるようになったときに、「あれ、これバンドでやる必要ないんじゃ」って思ったんです。ギターが二人もいるそこそこ大所帯の五人バンドだったんですけどね。結局ギター二人はバンドを抜けてしまいました。僕を含め残った三人はelectribeを使って打ち込みを研究し、男版Perfumeみたいなライブ活動を始めました…。これがきっかけでしたね。

Rock oN:バンドが原点だったんですね。electribeは今も持ってますか?

いえ、誰かに貸して無くなりました。

Rock oN:ダンスミュージックをやっている人は周りにいましたか?

ダンスミュージックっぽいことをやってる人は全然いなかったです。とにかくメロコアが爆発的に流行っていました。周りにいたバンドは全部メロコアだったと言っても過言ではないです。皆同じことをやっていました。

Rock oN:当時の東京のシーンには興味ありましたか?

全然知りませんでしたね。高校卒業後は美大に進学しました。サウンドアートをやっている教授がいたのでその人目当てで入ったのですが、その後教授がサウンドアートを辞めてバイオアートというものに走ってしまったんです。で、当然「え〜!?」となる訳ですが、そのときに取り残された同期と有志を集めてテクノ研究会というサークルを作りました。テクノサークルですね。その頃にはelectribeを卒業してLogicとKAOSSPADでライブをやるようになっていました。ただlogic流しているだけでしたけどね。
卒業後は、なんやかんやあって映像製作会社に入りました。

なんとTapislのPVはboys be kko自らが撮影と編集を務めている
Rock oN:なるほど、だからInstagramやレコードのジャケットがいつも面白いんですね。

レコードのデザインは美大の後輩であるHiroki Katoと写真家のMitsuru Nishimuraがやってくれているんですけど、フィードの投稿などは自分で色々遊んでいます。音楽を真面目に作り出したのは三年くらい前に会社を離れてフリーになってからです。映像で生活の糧を稼ぎながら空いた時間で音楽を作っています。

Rock oN:主催しているパーティーもその頃にはじめましたか?

そうですね。2016年に友人のHiroki NakamuraとKids Returnというパーティーを始めました。

Rock oN:名前は北野武監督の映画から?

そうです。俺たち色々やってきたけど、そろそろパーティでもやろうと。まだ何も始まってないから、始めようみたいな。時代に左右されず、僕たち二人が良いと思ったものを紹介していこうというコンセプトです。次回*は機会を頂いてブルガリアのKiNKを招聘しています。(*インタビュー後の2019年11月2日にContactで行われました。)

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Rock oN:三年間パーティーを続けていく中で東京のシーンはどう見えましたか?

正直夜遊びにはなかなか行かなくなっています。気になる外タレが来た時くらいですね。東京のシーンについては、う〜ん、個人的には頭打ちだと感じています。CYKとか若い子がやっているパーティーやレイブカルチャーは盛り上がっている感じがありますが、いわゆるテクノやハウスはヒーロー不在な印象があります。もちろん実力があって玄人受けする人は沢山いますけど、身内以外もドカンと集客できて華のある存在はなかなか見当たらない気がしています。

Rock oN:なるほど、では近年海外レーベルからリリースしている理由はやはり海外シーンを視野に入れている訳ですか?

そうですね。僕はDixonと彼のレーベルInnervisionsが大好きなんです。2013年にDJ Kozeがアルバムを出して来日したときにTen WalllsのGothamという曲をプレイしたんです。当時はそれが誰の何という曲なのかは全く分からなかったのですが、とてつもない衝撃を受けたのを覚えています。完全に未来のサウンドに聴こえたんです。その後何とかその曲の正体を突き止めてInnervisionsの存在を知り、そこのリリースを追いかけ始めました。Dixonがリーダーだと分かってからは彼のミックスやギグは全部チェックしました。そしてどうせ曲作るならDixonにプレイして貰いたい、そしてゆくゆくはInnervisionsからリリースしたいと思うようになっていきました。

Rock oN:なるほど合点がいきました。以前ライブを拝見したときはゴリゴリのハードテクノとかやりそうだと思ってたんですが、Atomnationからのリリースを聴いたら、あれ、バレアリックで良い塩梅だなと思いましたよ。Atomnationからのリリース経緯はどのように?

まずはDixonにプレイしてもらうためにはどうしようと考え、Dixonのプレイリストを調べて、出てきたレーベルにデモを片っ端から送っていったんです。しばらくしてAtomnationが返事をくれました。それから一年くらいデモのやり取りを経てリリースまで漕ぎ着けました。

Rock oN:そうか、じゃあもともとアムステルダム狙いではなく本当はベルリン狙いだったんですね。

そうなんです。不純な動機でした。何とかDixonの文脈に繋げられるように曲も作って行った感じです。

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Rock oN:転機となったTen Wallsの曲はどうやって突き止めたんですか?

苦労しましたよ。その時はShazamでは出てこなかったのでiPhoneに録音してたんです。そして日をおいて何回もShazamに掛けていたらある日遂に出たんです。なので日頃から気になった音楽はとにかく録音しまくって溜めています。あとShazamって結構違う曲が引っかかるんですけど、ジャケットでだいたい「あ、これ違うな」ってわかるようになりましたね。

Rock oN:なるほど、では先日リリースされたHome Run Batですが、より一層バレアリックな感じやメロディ性が出て来たなと感じました。途中で入るストリングスとか凄くエモーショナルで。

そうですね。一枚目は完全にDJユースを目指して作ったんですが今回はもっと自分の色を出して、自分なりにこのシーンが目指す先みたいなものを考えた結果こうなりました。多分ちょっと使いづらいですけどね。ストリングスはレコードに乗り切らないくらいワイドにしています。ブレイク前まではモノラルな音像にしておいてブレイク明けに一気にステレオにするというような仕掛けを試して見ました。大箱での鳴りを意識しましたね。

Rock oN:サウンドエンジニアリングは独学で?

一応師匠的な方がいてミックスの方法は見せていただいてたんですが、YouTubeからもかなり学んでいますね。なので正しい使い方はあまり出来てないような気が来ます。

Rock oN:参考にしているチュートリアルのチャンネル等はありますか?

チャンネルではないのですが、気になるアーティストのInstagramのストーリーは隈なくチェックしています。そうするとたまに制作中の様子が上がったりして機材やプラグインの写真が出てくるんです。そしたらそれを全部スクショに収めてすぐにDMでこれ何?って聞きます。速度が早いとフォロワーが何万人もいるようなアーティストでも意外と答えてくれるんです。

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Rock oN:なるほど。では今の主な情報源はInstagramですか?

まさにそうですね。昔はDJもやっていたんで沢山曲も買ってたんですが、今はほとんど買わなくなりました。海外でのリリースを経て分かったのが、どれだけ早くても契約からリリースまで半年くらい掛かるって事なんですよね。だから一番鮮度が高いのはInstagramとかfacebookのストーリーなんですよ。フェスでファンが「何だこの曲?」とか言ってアップしてるやつが最新なんです。だからそれを常にチェックしています。Spotifyもよく利用してますが最新のものではないという認識で使っています。だから音が悪くても全部録音したりスクショ撮ったりしています。

Rock oN:研究熱心ですね。

アーティストのリリースを待っていたら最新の音からは置いていかれるだけだと思っています。レコードを買うのももちろん重要なんですけど、作り手側からしたら待ってる場合ではないぞ、という。さっきのシーンの話になりますが、こういう速度感でやっている人があまりいないと感じるのも頭打ち感の原因の一つかもしれません。皆昔から自分が好きなテクノやハウスの形でしか曲を作らないから目立たないのかなと思ってます。なので、まず世界でプレイされる様なトラックを作って大きなレーベルからリリースしてから、その後に自分の好きな事をやれば良いじゃないかというのが今の僕の考えなんです。どんなに良い曲作っても影響力のあるレーベルからリリースできなければ見向きもされない現実があるじゃないですか。転職活動でパッとしない履歴書じゃ面接まで行けないみたいな。アピールできるものが必要だと思っています。
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Rock oN:DJについてはどうですか?

DJからはもちろん刺激を受けますね。DJはあまり知られていない音源を掘って聴かせてくれるので。それとは別で日本のDJには一部の人にしか海外レーベルからプロモが届かないですよね。そうすると優先的に外タレを追いかけざるを得なくなるというのもありますね。

Rock oN:なるほど、ではゆくゆくは拠点は海外に?

そうですね。実はオランダの会社からエージェント契約の話をもらい来年くらいから海外での活動が増える予定なので、来年の頑張り次第ですね。今でも海外からブッキングの話は頂くのですが、まだフライトフィーは出ないのが殆どです。日本に拠点を置いているとフライトフィーが本当にネックになります。

Rock oN:なるほど、ではそれだけ研究熱心で多彩なインプットがある中でどのように曲作りに入るんですか?

それが一番の悩みどころなんです。僕は集中力がとにかく無いんです。スケッチみたいなのは出来るんですが、本腰を入れて曲作りに入るまでにいつも苦労しています。だから作業に入る時には何かしらのモチーフがあって、この表現手法はまだ間に合うかなとかって感じで始めますね。

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Rock oN:ではいよいよ制作環境や方法について伺っていきます。

大学時代はずっとLogicを使っていました。その後Reasonに移行しました。Rack Extensionsとか熱心に買ってやってました。バージョンアップを経て録音もできるようになった時には、お気に入りのハードウェアを並べてやってたんですが、当時のReasonのMIDIがドタドタで全然ダメだったんです。そしてこれはMIDIの精度の高いDAWに乗り換えないとなと思っていた時に、知人からAbleton Liveを勧められました。それからはハードウェアを揃えまくりました。Roland TR-808も買ったしVERMONA DRMとかAuturia Beatstepとか揃えてアナログ機器も制御してました。でも、結局ドタドタするんですよね。それでもうハードウェア辞めた〜ってなりました。Abletonにオーディオで取り込んでEditすれば良いじゃんと言われるかもしれないんですが、オーディオのクオンタイズって明らかに音が変わってしまい、すぐに分かっちゃうんですよね。金属っぽいノイズが乗るんですよ。それでもう、プラグインしかないかって。

Rock oN:プラグインを使う事に抵抗はありましたか?

そりゃもう、めちゃめちゃありました。当時はハードウェア信者だったんで5万円以下のシンセなぞ使えるものかって思ってましたし、気合い入れて808も買ってたし。情弱だったんでヤフオクで808買っちゃって痛い目見ましたけどね。届いた瞬間に「あっ…」て。でも音は本当に素晴らしかった。あの時は一生使おうって思ったんですが、二年前くらいに手放してしまいました。当時は「よし、キックはElektron Analog RYTMでハイハットは808だ」とか言って、えらい時間かけてキットを組んで録音して。で、聴いたらズレてるわ変なノイズ乗ってるわで修正して…というのが作業の全てでした。これはもう曲どころじゃなくて時間の無駄だと。もう本当に懲りましたね。

Rock oN:なるほど、私も耳が痛いです。脱ハードウェアで最初に買ったプラグインは何だったんですか?

それがですね、KICK2っていうバリッバリのEDM用キック音源なんです。今も愛用しまくってます。あと買って一番感動したのはSoundtoysですね。Soundtoysを導入してからは、どんな音でもヒーローになれる音に加工できると感じています。中でも一番のお気に入りはDEVIL-LOC。本当に何でも通してますね。そしてもう一つ、え〜と名前がなんだっけな〜デカパ、あ、DECAPITATORです。ハイエンドが丸くなってサチュレーションが加えられて、地味にEQも使えます。シンセとかはこれを通さないと使えないってくらい気に入ってます。

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Rock oN:では制作における自分の音を構成する機材三つ選ぶと?

Roland SH-101、Soundtoys、Ableton PUSHですね。やっぱり自分は集中力が無いので、PUSHなら手元に置いておけば何でもできるので重宝しています。あとWACOMのペンタブを使っています。これは映像の仕事で使っているから慣れててそのまま使っているんですが、オートメーション書いたりするのに便利なんです。SH-101は借りているものなんですが、音が丸くて良いんです。SH-101って個体差がすごいんですよね。アーティストのODDさん所有のものと聴き比べたことがあるんですが、ODDさんのはお手本のようなSH-101の音で、ここにあるやつはもっと甘い感じでした。ディケイを短くした歯切れの良いフレーズとかでもバリバリ言わないところが気に入っているんです。ほぼ全曲に使っていますね。ピッチを滑らかにグライドさせる持続音などが本当に綺麗に鳴るんですよ。
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Rock oN:鍵盤では弾かないですか?

そうですね。ノートに絡む情報は全てPUSHからコントロールします。演奏も得意では無いですし理論も分からないですからね。でもベースだけは絶対にピッチがずれないように常にチューナー出して監視しています。ベースのピッチがずれてると大きな音で鳴らした時に地獄なので。やっぱり今はDJに使ってもらうことを心がけているのでその辺は強く意識しています。こういう音楽はコードもせいぜい2つくらいに抑えるべきかなと思ってます。ミックスの側面から言ってもコードを多く使うと膨らむ部分の処理がそれだけ増えるのでシンプルにしています。
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ベースも絶対にキックに重ならないように必ずLFO TOOLでサイドチェーンを掛け、更にEQで削っています。僕のキックはドゥーンて感じなのでサイドチェーンで潰した後に余韻が浮き上がって来ちゃうんですよ。そこをしっかりとEQで削っています。監視ツールはこれまたInstagramでベルリンのcalyxというマスタリングスタジオで使っているのを見つけて導入したSpectreってやつです。質問のDMは返して貰えなかったんで自力で探しましたけどね。今はもう手に入らないみたいです。住宅事情的に大音量では作業できないので視覚的に分かり易くしようと思って導入したんですが、今では手放せなくなりました。ここで聴いたら小さな差異でも大きな会場では大きな違いになりますから。

Rock oN:トラックメイクの段階から緻密にしてますね。テンプレートは組んでありますか?

あります。例えばキックのテンプレだと、どんなPAで出しても太く鳴るようにKICK2を三つ立ち上げ、アタックとローエンドと胴鳴りを作り、更にその後にコンプレッサー、リミッター、で最後にモノラルにするプラグインを挿してますね。ベースはこれまたどこへ行っても太く鳴らせる感じにしています。ベースのEQではキックの設定に合わせて周波数を削るようにしてます。音源はSERUMです。あれ、ローエンドが完全にEDM仕様になってますね、これ。

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Rock oN:マスタリングはどのように?

マスタリング用のプロジェクトは作ってあるんですが、提出するデモ用だけですね。採用されるためにやるだけで、実際リリースが決まるとマスタリング前の2mixでレーベルに渡します。自分でリリース用にやってたこともありましたけど気が狂いそうでした。自分でやるだけだと大音量で聴いたお客さんに迷惑かけちゃう。やっぱり大きな会場で掛けてもらえる曲にすることに重点を置いて、マスタリングは然るべき人にちゃんとした対価を払ってやるものだと思っています。

Rock oN:なるほど、リリースされた音源を聴くと音像がすごくタイトでDJで使いやすそうだと思ってました。

使ってもらうのが一番の目標なので普通に鳴るようにしてます。普通にっていうのは当たり前にしっかり鳴るという意味で。だから最近はしっかりプロセッシングされていない音は少し苦手になってますね。例えばハードシンセを並べてその場で演奏するライブとかだと、やっぱりちょっとスポーツっぽいというか。もう少し作品として作り込まれた方が好きですね。聴き手を気遣った音作りの方が面白いし優しいと思います。シンセの音一つとっても、パッと聴いて印象に残るようにサチュレーターやフェイザーでしっかり存在感を出させてから余計なところを削るという一連のプロセスは必ず実行しています。剥き出しのサウンドでは一曲にまとまらないんですよね。
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Rock oN:ライブパフォーマンス時のセットアップは?

これまではDAWで作り込んだ曲をElektron Octatrackに一曲づつ入れてやる感じでしたが、今は数曲をライブ用にEDITして繋げて入れています。今のセットアップはElektron Octatrack MKII、Roland TR-8、Elektron Analog Rytmです。キックはTR-8のものを使っています。Analog RYTMのキックはアタックが早くて硬く鳴るので、箱によってはピーク部分でPAに削られてしまうのと、あとはパラメーターが多くてライブ向きでは無いかなと感じています。その反面TR-8はパラメータが4つしか無くてシンプルなので、例えばブレイク明けにアタックをガッと入れるとかが簡単にできるんでライブで重宝してます。

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Rock oN:今後取り入れたい機材や制作スタイルはありますか?

ずっと考えているのがライブ用のバスコンプですね。自分のライブからDJに出番が変わった瞬間に音圧が上がるというのはいつも経験しているので。作り込まれた音には敵いませんが少しでも近づけるために、ナチュラルなコンプが欲しいなぁと思ってます。Rupert Neve Design Portico 5043とかelysia辺りを検討しています。また、今後目指したいスタイルとして、今はDJに使われるための曲を、自分がDJでは無いのに作っている感じなのですが、そろそろライブのための曲作りをしなければと思っています。DJのために曲を作っている限りはDJを超えられないので。やっぱり自分はライブで勝負したいと思っています。Floating PointsやClarkなんかはDJありきでは無く、ライブの為の表現が非常に豊かだなと感じますね。まぁでも何だかんだ言っても一番ぶっ飛ぶのはThe Chemical Brothersのライブですけどね(笑)。今年(注:2019年)のフジもやばかった〜。

Rock oN:最後に今後の展望をお聞かせください。

海外でライブ経験を積んだり移住したりなどいろいろありますが、最終的にはKids Returnを大きくして日本のトラックメイカーたちが世界に羽ばたいて行ける様な場にして行きたいと考えています。その為に自分がまずビッグレーベルからリリースして名前を売り、boys be kkoがやってるKids Returnとして世界にアプローチしたい。そして日本のトラックメイカーをガンガン世界に送り込んで行きたいです。

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boys be kko

東京在住のProducer / Live Act
2016年よりHiroki Nakamuraとタッグを組みを旗揚げ。2019年にはApplescalが主催するから1st EP“Big Boys Don’t Cry”をリリース。続いて10月に“Home Run Bat”をリリースし初となるヨーロッパライブを敢行。2020年5月には“Far East Express”をリリース。現在3作品をまとめたkkompilationをデジタル配信中。

https://www.instagram.com/boysbekko/
https://twitter.com/boysbekko

kkompilation
https://atomnationrec.lnk.to/kkompilationvol1

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interview by ACID渋谷

記事内に掲載されている価格は 2020年12月18日 時点での価格となります。

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