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09
Jul.2021
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ボイストレーナー羽島亨氏から、現役ボーカリストとボーカリストを目指す全ての方へ【第4回】

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現役ボーカリストとボーカリストを目指す方に、ボイストレーナー羽島亨氏が特別アドバイス!

以前3回に渡って貴重なお話ををいただき、大変好評を博したこの企画が、待望の復活です!

ボーカリストだけでなく、多くの方に役立つ内容で新たに全3回でお送りします!

これまでの記事はこちら

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ボイストレーナー羽島亨氏から、現役ボーカリストとボーカリストを目指す全ての方へ
【第1回】真面目なボーカリストほどポリープになりやすい?

記事はこちら

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ボイストレーナー羽島亨氏から、現役ボーカリストとボーカリストを目指す全ての方へ
【第2回】1日の練習時間は?

記事はこちら

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ボイストレーナー羽島亨氏から、現役ボーカリストとボーカリストを目指す全ての方へ
【第3回】倍音のススメ

記事はこちら

第4回 ボイストレーナーの選び方

すで浸透している「ボイストレーナー」という職業ですが、実は2種類のボイストレーナーがいるという事をご存知でしょうか。

この2つを、「ソングディレクター」と「ボイストレーナー」と分類するとわかりやすいと思います。違いですが、ソングディレクターは、決められた歌を歌手にいかに上手く歌わせるかという仕事。「ここにこんなブレスを入れて」とか「ここはこうした語尾にしましょう」とか「サビに向かう前、呼吸を一旦止めて、一気にサビを歌い上げましょう」など、歌の演出家と言えるでしょう。

それに対してボイストレーナーは、声帯の状態を分析し、管理し、トレーニングによって進化させます。「最近、声が出しにくくなった」とか「昔より高音が出なくなってしまった」とか、「2時間のステージが昔より疲れ、声がキープできなくなった、どうしたらいいだろう」など、ボーカリストが持つ悩みや疑問を、音楽的に、身体的に解決してゆくのが仕事です。この2つの立場、互いに相入れない部分がポイントポイントで出てきます。

例えばベルト唱法。地声を張り上げて高音を出す歌唱法です。サビの頭とか、その楽曲の一番印象的な箇所を、より印象づけたい時に使うと効果的なテクニックです。なんといっても体からふり絞るようなアクションで高音を絞り出す姿は、ボーカリストの聴かせどころ。なので、ソングディレクターはこのような状況で、ベルト唱法を使う指導をすることが多くあります。

ところがボイストレーナーからすると、「なんて危ないことをするんだ」ということになります。高い音をものすごい風圧で歌えば、声帯を壊すのは時間の問題。確かにそういった歌唱法を得意とするほとんどの歌手が声帯にポリープを作り、除去するために声帯の手術をしています。

もしあなたがトレーナーについて歌を学びたいと考えた場合、そのトレーナーがどちらのタイプなのか、見分ける必要があります。

それでは私の立ち位置は?

私はボイストレーナーです。声帯を安全に守りながら、高音を伸ばし、低音を広げ、歌手の歌唱技術を根本的に伸ばすことが、ボイストレーナーの仕事だと考えています。

これまでボイストレーナーとして、延数千人のトレーニングを行なってきました。

今回は、数10年前から現在まで、最も多いボーカリストの3つの悩みについて、自分でできる解消方法を掲載します。

ボーカリストにとっては、「なーんだ、そんなことだったのか」と得心し、少しでも喉に関するストレスから解放されていただければ何よりです。

また、ボーカリストと対峙するスタッフやミュージシャンの方々、PAの方々が、多くのボーカリストが抱える悩みを知っておいていただければ、さまざまな現場で対処がしやすくなるのではないでしょうか。

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ボイストレーナー 羽島亨

東京都品川区出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。ポニーキャニオン入社。

音楽制作プロデューサーとして第22回日本レコード大賞・最優秀新人賞、第11回日本歌謡大賞・放送音楽新人賞などを受賞。また、小説家として講談社第57回小説現代新人賞を「銀の雨」にて受賞。

1999年ボーカルを極め研究する目的で、渋谷に羽島ボーカルアカデミーを開校。20年以上、声帯と身体機能を研究したボイストレーニングの独自のメソッドを開発し、多くのプロボーカリストのレッスンで成果を出す。

現在、松本市に拠点を移し、東京をはじめ各地のプロボーカリストのレッスンをレイテンシーの少ないシステムを構築したオン・ラインで行う。

著書に「いろんな声が出せる!歌がうまくなる!超ラク!物まねボイストレーニング(2013年・主婦の友インフォス情報社)」「ヒット曲は発明だ! 音楽のしくみから読み解く昭和歌謡&J-POP (2018年ポニーキャニオン出版)などがある。

記事内に掲載されている価格は 2021年7月9日 時点での価格となります。

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