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発売から約2週間が経ちますが、皆さん如何お感じでしょうか。タッチパネルを使った軽快な操作感が魅力の『SP-16』!今回はサンプリング機能について少し掘り下げたいと思います。よろしくお願い致します!
最大32秒/BAR単位で管理するサンプリング機能!
サンプリングは二段階になっており、最初のRECは『RECORDED Temporary』と表示され、文字通りの仮状態になります。この状態でのプレビュー操作はノブプッシュによるゲート発音だけです。保存するとタップによるトリガー発音が可能です。この辺りの使用感は従来のハードウェアサンプラーと同じです。細かい機能ですが、サンプリング信号に対してリアルタイムでリミッターを掛けることが出来ます。ヒップホップ系のサウンドメイクをする方は、ピークギリギリの音量で録る方が多いので、こういった機能があれば、ピークを超えたノイズ混入の心配が無くなります。BAR単位でのサンプリングにも対応しており、シーケンサーのBPMに合わせた拍で最大4小節まで録音可能です。タイムストレッチを使っていくサンプリングスタイルには必要ないかもしれませんね。RECした音質は劣化することなく、ローファイでは無いハイファイさを保った音質でした。サンプラー特有の膜の張ったこもりがちな音が無いので、いわゆるMPCっぽいサウンドといった特色を持たない使いやすいサンプラーだと思います。
波形編集はノブとタッチパネルでスムーズに!
波形編集画面に飛ぶと、エンベロープやFX選択の画面が現れます。上画像のようにエンベロープ編集は非常に分かりやすく、サンプルのチョップはカラー液晶に波形を確認しながら行えます。ループしながら、ネタポイントを探したり、一部のフレーズのみループ演奏といった処理を施すことが可能です。Ableton PUSH のように、再生しながらループポイントを探せる点は大きな強みではないでしょうか。エディット系ディスコやリズムループを作る際に重宝しそうです。FXは全部で4種類あり、空間系はコーラス、フランジャー、その他EQ、フィルターといった具合です。各音色個別に設定が可能で、パラメーターは各々に適応されます。リバーブやディレイが無いの?なんて思っちゃいますが、そちらはAUXとしてしっかり用意されております。また、オートスライス機能が搭載されており、ハードウェアボタンの『SLICE』を押すだけで16パッドにグリッド線に沿ったチョッピングを施してくれます。これ、超便利です。特にボーカルから声ネタを作るとき、めちゃくちゃ重宝します。PCベースのサンプラーソフトでは当たり前でしたが、ハードウェアとして搭載されている点が地味にうれしいですね。波形編集画面でのピッチはいわゆるピッチシフトであり、タイムを維持ししたままピッチのみ上下します。極端に変えてしまうとテープよれした音になってしまいますが、スローモーディスコやスクリュー系ファンクで使えそうですね!
Written by ベンツ松山
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記事内に掲載されている価格は 2016年9月30日 時点での価格となります。
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