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本日、Apogee本社からRoger Robindore氏(Director of Technical Services)がご来店されました。
フラッグシップモデル”Symphony I/O”の、ハイエンドのクオリティながら他社のインターフェースに比べて低価格を実現したポイントや、”Duet 2″の高音質と出力レベルの高さ、安定性などを実現した独自のUSBバスパワー電源の秘密など、WEBやカタログには載っていないApogee製品ならではの興味深いポイントを熱く語って頂きました!
他社のほとんどのコンバーターはOPAMPに”Single-ended”を使用しています。これはアナログ信号でいうアンバランス伝送のようなものです。しかしSymphony I/OはOPAMPに”Fully Differential”、いわばバランス伝送のタイプを使用することにより、サウンドクオリティの重要な指標になるTHD+N値は、他社の競合製品より優れた数値で、ノイズ/ディストーションレスの極めてクリーンなサウンドを実現しています。
また、通常の”Single-ended”のOPampでもバランス伝送を行う事は不可能ではありませんが、1個の”Fully Differential”と同じことをするために、3個分の”Single-ended” OPampが必要になり、コストがかかってしまいます。
例えば、アナログ32IN/32OUTのシステムを組む場合、他社では約100万円ほどかかってしまうのに対して、Symohony I/Oは約70万円、しかも2Uサイズの筐体でこれだけの入出力を可能にします。これでSymphony I/Oが他社製品と比べて、コストパフォーマンス的にもスペース的にも優位であることがお分かりいただけたでしょう。
そしてこの”Fully Differential”OPampを搭載しているのは、Apogee社製品の中でもSymphony I/Oだけだという事をよくおぼえておいください。
“Duet 2″はUSBバスパワーの限界を超えたApogee独自のテクノロジーを搭載しています。USBバスパワー電源は5Vの電圧ですが、Duet 2では独自の”DC to DC Converter”を搭載、より高いボルテージで駆動させることにより、高音質、高出力レベル、高い安定性を実現しています。Duet 2はかつてのハイエンドAD/DAコンバーター”AD16/DA16″よりも”Better”である、とここで言っておきましょう。
勘の良い方ならお気づきかと思いますが、Roger氏が右手に持っているのは近日登場予定のSymphony 64 | Thunderbolt!NAMM2012 Rock oNショーレポートでその存在が明らかにされたものの、惜しくも実物を見るチャンスがありませんでしたが、この度発売に先駆けて実機をお持ちいただきました!このSymphony 64 | Thunderboltは、Symphony I/OのThunderbolt接続を可能にするもので、例えばMacbook Proと共に使うことで、モバイル環境でも最大64chの伝送が可能になります!
Symphony 64 | Thunderboltは11月14日から幕張メッセで開かれるInter BEE 2012で公開予定ということですので、機能の詳細はInter BEE 2012 Rock oNショーレポートでお伝えします。ぜひご期待ください!
記事内に掲載されている価格は 2012年11月12日 時点での価格となります。
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