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ドイツ ハンブルグで現地時間1月11日、コンサートホール『Elbphilharmonie(エルプフィルハーモニー)』のこけら落としライブが生放送されました。Elbphilharmonieはハンブルグにある人が居住する建物としては最も高い111mもの巨大なコンサートホール。内装も非常に優雅なデザインで豪華絢爛。その設計には、あのサントリーホールの設計でも有名な永田音響設計が関わっています。
この放送の模様はドイツだけにとどまらず、衛星中継やインターネットのストリーミング放送、Google 360°で全世界に向け公開されました。その時の技術解説が、プロオーディオの技術を扱う情報メディアAudio Media Internationalに掲載されています。
この放送を行ったのはドイツの国営放送NDR。ライブ送信と録音は、888のDSP チャンネルと144本のサミング・バスを持つLawo mc²66と他の部屋にも置かれた合計5台のmc²36コンソールでミックスされました。これらはNova73 HDを介するRAVENNAでIPシステム化されています。
このシステムは中継車ともリンクし、Elbphilharmonieの各コンサートホールに設置されたI/OモジュールのDALIS I/O全てにアクセス可能。またNova 73 HDの脇にはバックアップ用に独立したDanteシステムがセットされており、マイクの回線を分岐させ全てに冗長性をもたせていたとのこと。
この他にもスタッフ間同士をつなぐためマトリクスインターコムのRIEDEL ARTISTが使われたなど、様々な現場で使われた技術とその模様がレポートされています。巨大なホールで行われた世界的な放送の裏側が知れる、中身の濃い内容です。ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
Audio Media International
http://www.audiomediainternational.com/broadcast/broadcasting-the-elbphilharmonie-s-opening-concert/06324
記事内に掲載されている価格は 2017年3月16日 時点での価格となります。
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